自己啓発

【要約】5w1h思​​考の意味とフレームワークの使い方について

今回は、シンプルに結果を出す人の5W1H思考という本から、5W1H思考の意味とフレームワークの使い方について紹介していきます。

5W1H思考

5W1Hは物事を広く見渡し、本質にせまり、新たな視点や考え方のヒントを与えてくれる万能の思考ツールです。

5W1Hを意識し構成することで、伝えたい情報の主旨が明確になり、かつ過不足なく伝えることができます。

私には、6人の正直な召し使いがいる。(私の知りたいことは何でも教えてくれた)

彼らの名前は、What(何)、Why(なぜ)、When(いつ)、

そして How(どうやって)、Where(どこ)、Who(誰)である。

これは『ジャングル・ブック』で有名な英国のノーベル文学賞作家、キプリングが、『Just So Stories』という著作の中の「The Elephant’s Child」という何でも知りたがる子ゾウの話の最後に添えた詩の一節です。

山の向こうや、海の向こう、東の国、西の国・・・・・世界のどこにでも、つかわせば何でも知ることができるとされるWhat、Why、When、How、Where、Who。

キプリングはこの「5W1H」を“6人の召し使い”と言っていますが、私は、ビジネスシーンに逗(とど)まらず、この世のすべてについて、さまざまな示唆を与えてくれる“6賢人”だと確信しています。

ここで様々な事例の紹介です。

事例紹介

スターバックスの例:

自社がコーヒーを販売している:Whatレベル

顧客が心豊かになる、特別な体験をしているのか:Big Why=ありかたレベル  

星野リゾートの例:

観光とは何か?人はなぜ観光するのか?

→観光とは、単に、よその地域の見物ではなく、旅行先での異文化体験、非日常体験です

P &Gの例:

12時間連続吸収可能なおむつ、技術のアピールではやりかたレベル。

→この技術は誰が、なぜ嬉しいのか?母親が、赤ちゃんが、快眠出来て嬉しい。

ダイソンとルンバの例:

ダイソンの価値→自分で掃除をよりきれいにできるを徹底的に極めた。

ルンバの価値→自分で掃除しなくて良い。別のことに時間を使える

これらの事例に関わる思考ツールについて、説明していきたいと思います。

使える5W1H思考ツールについて

「さまざまなフレームワークや思考法を学んだけれど、うまく活できていない」

「フレームワークを使っても、いまひとつ仕事のパフォーマンスが上がらない」

そんな悩める経営者を救うのが、「5W1H思考」です。「いまさ5W1H!?」という声がすぐにでも聞こえてきそうですね。

実際、この魔法のツールを真に活用している人はほとんどいない、というのが私の実感です。

しかしこの5W1Hをばらして、くずして、組み合わせて、使いこなすことによって、あなたの仕事のパフォーマンスは飛躍的に上がるということがこの本には書かれています。

  • 表層的な目的ではなく、核心的な目的を追求する。
  • 本質を突き詰める思考を身につける。

そのために必要なのが、「Big-Why」です。

Big-Whyは、いつも認識しているレベルから一段、二段高いところにある、より上位の目的やゴール、真のニーズをとらえます。

本ではWhyを上へさかのぼっていった結果が“Big-Why”だと述べています。

では、「上へさかのぼる」とはどういうことでしょうか。

たとえば「痩(や)せたいから(Why)」「毎日朝晩3キロ走る(What)」という直接的な目的と手段は考えていても、「なぜ痩せたいのか?」そう思った本当の理由、つまり、痩せることによって真に実現したいことを常に明確に意識している人は少ないでしょう。

また、スーパーなどで顧客が「惣菜を買う(What)」目的は、「調理を簡略化したいから(Why)」。ではもう一歩突っ込んで「何故調理を省きたいのか、手間を省くことで何を実現したいのか(Big-Why)?」まで考えている業者はほとんどいないのではないかと思います。

しかし、より本質的な問題解決や幅広い発想を得るのであれば、ここからもう一段、二段上へとさかのぼる思考が必要なのです。

「痩せたい」の例で言えば、痩せることによって真に実現したいこと(Big-Why)にまでさかのぼって言語化してみてはどうでしょうか?

たとえば、「心身ともに美しくなって、周囲から注目されたい」「生活習慣病を防ぎ、健康を維持したい」というように、はっきりと大目的を意識すれば、別の手段や合わせ技も視野に入ってきます。

また、「惣菜」の例では、さらに「なぜ調理を省きたいのか?」「手間を省くことで何を実現したいのか?」と、問いを重ねてみるわけです。実際にはさまざまな理由があるでしょう。

たとえば「キッチンを油で汚したくないから」「貴重な家族団欒(だんらん)で会話の時間を持ちたいから」「深夜に水回りや調理の騒音を防ぎたい」など。

Big-Whyをさかのぼり、こうした高次のニーズにまで踏み込めれば、惣菜屋さんやスーパーはいろいろな差別化の手が打てます。現に、夜遅くまで利用可能な広いイートインスペースを設置するスーパーが出始めているのも、こうしたところまで突き詰めたからこそと言えるでしょう。

これは職場での日常の業務でも同じです。お客様から「◯◯が欲しい」(What)と言われたら、あるいは、上司から「◯◯という資料を作ってほしい」「◯◯について考えてほしい」(How)と「行為」を命じられたら、

何の疑いもなく盲目的にそれに従うのではなく、「なぜそれが欲しいのか」「それによって何を達成したいのか」「何のためにそれを考えるのか」(Why)、その目的(ゴール)の「状態(ありかた)」がビジュアル化できるくらい明確なイメージを持ちたいのです。

ただ、言われたことを、そのままやっている。それだけでは、革新的なアイデアは、浮かびません。何を(What)、どのように(How)の前に、なぜ(Why)を考える。さらに、その上にある「真の目的」(Big-Why)を追求する。

「上にさかのぼる」思考を身につけたいですね。

新価値創造の5Wハンドル

次に本著でアイデア発想のヒントとして活用していただきたいと勧めているのが「新価値創造の5Wハンドル」です

ここで一つ例を紹介します。What以外の「4W」による成功事例です。近年ブームになっている、ビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)。

皆さんの中にも、以前よりずっと、このカテゴリーを口にするようになった方が増えたのではないかと思います。最近は、単に糖質ゼロ、カロリーゼロ、プリン体ゼロだけではなく、脂肪や糖の吸収を抑えるなど、高機能の戦いになっています。

さて、本格的なこのビールテイスト飲料市場に先鞭をつけたのが、2009年に発売された「キリンフリー」でした。アルコール0.00%と味の良さで「ビールを飲む人が飲めないシーン(運転時など)」を標的に、一気に市場を広げました。

しかし、その翌年(2010年)にサントリーが投入した「オールフリー」は、「キリンフリー」のシェアを奪取すると同時に、ビールテイスト飲料の市場をさらに広げ、4年連続トップシェアをキープしています。

この2つを、5W1Hで比較すると、その理由がよくわかります。

オールフリーは、もちろんWhat(製品)自体も工夫して、糖質ゼロ・カロリーゼロなどの要素を加え、よりヘルシーさを訴求していますが、それ以上に他の4Wの転換が勝因です。

当該市場を広げたキリンフリーの後追い(模倣)でもそれなりのパイを奪うことは可能だったはずですが、サントリーはあえてそれまでのビール(ビールテイスト飲料)の呪縛から逃れ、思いっきり反対のことを行なったのです。

キリンフリーが、「ビールを飲む(好きな)人」が「ビールを飲める場所」や「これまでビールを飲むとき」の、あくまでも“ビールの代替飲料”という位置づけなのに対し、

オールフリーは、「ビールを飲まない人(でもビール味は大丈夫な主婦などの女性)」が、「これまではビールを飲まない場所やタイミング」で、「ゆったり、のほほんとする」ための、“まったく新しい飲料(ビールの代わりでない飲料)”という逆バリで、市場をさらに広げました。

もちろん、What(製品の成分や味)で違いを出したり、How much(価格)を工夫したりするのもありですが、その前に大きく4Wで思考キャンバスを広げていくこと。これこそが、成功へのカギになるのです。

5W1Hは、コミュニケーションのツールとしても、威力を発揮します。

Why-What-Howの3点セット

あらゆる物事は、この3点セットで説明できるからです。

WhyはWhatの目的やゴールに、WhatはWhyの手段に当たるということになります。同様に、WhatはHowの目的やゴールに、HowはWhatの具体的手段になるという相対的関係が成り立ちます。

つまり、上方向、Whyの方向に行くほど本質的なものに、Howの方向に行くほど具体的なものになるということですね。

日頃からあらゆる物事について、こうした階層構造でとらえることをクセにしていれば、たとえば次のようなさまざまな場面やテーマでも、スムーズに説明のロジックを組み立てることができます。

何かを説明するときは、いきなり細かいHowの話に突入してしまうのではなく、先述の3層構造の上から下に、Why⇒What⇒Howの順番で伝えることが基本です。

5W1Hはビジネスだけでなく、日常生活でも当てはめることができます。

例えば、街に買い物に行くときでも、When(〇日)Who(友達と)Where(街中の服屋に)What(アロハシャツを)Why(来週の沖縄旅行に備えて)How(買いに行く)。

5W1Hの構成に当てはめ、箇条書きにすることで、情報の過不足に気づきやすくなります。加えて、自分自身も伝えたい情報の主旨を見失いにくくなります。

そのため、相手に正しく伝わらず何度もやりとりするなど、時間や手間を取られない上手なコミュニケーションが可能になり、お互いにストレスをためることなく、より良い人間関係にも繋がっていきます。

また、会議の議事録などでは、5W1Hに沿うことで、検討事項の期限や担当者が明示され「いつまでに、誰が、何をするのか」が明瞭になり、当事者以外の方が見ても内容を理解できる理想的な議事録が作成できます。

アルケミスト
アルケミスト
コミュニケーションが苦手な方は身近なところから5W1Hを意識してはいかがでしょうか?